第4回、美術評論とともに観る美術展鑑賞後記
春の美術展たけなわの中3月25日(月)から30日(日)迄、横浜の神奈川県民ホールで開催された、美術評論とともに観る美術展を鑑賞して参りました。
美術評論家の佃先生・中野先生・長谷川先生始め評論家のコメントも多数あり100点に及ぶ作品の数もなかなか壮観でした。その中で創展の宮野会員・津島会員のお二人が日本美術芸術大賞に輝き表彰されました事は創展の一員として大変嬉しく、誇りに感じました。
宮野会員の”踊り子テオドラ”は創展春季展で以前拝見した作品ですが、是非にと請われ展示された作品だけあって、見ごたえのある秀作で、評論の文章でも”オスマントルコ軍を破ったユスティニアヌス皇帝の后になった姿のモザイクが印象に残り、油彩でテオドラの舞姿を再現”とあって貧しい踊り子から皇帝の后に上り詰めたテオドラが生涯を献身的に夫である皇帝を支えた、麗しい女性の姿が目に浮かぶようでした。
津島会員の”方形”は抽象画でありながら心にじわっと迫る秀作でした。元々津島会員は水彩の風景画が素晴らしい作家でしたが、ある時期から抽象画を出展される様になった作家です。
神奈川県民ホールは遠距離でしたが、良い作品を鑑賞出来、快適なドライブでした。 森 務