第3回柊会展鑑賞後記          

第3回柊会展鑑賞後記          2018・11・13

11月12日(月)から18日(日)迄、東京銀座新井画廊で創展の中核会員の3名(大久保亮・砂田恭子・大久保青比)が参加する柊(ひいらぎ)会展を鑑賞しました。会では中堅実力者として大活躍中の3名ですが、実に個性的で良い仕事をし続けています。

創展に於いて、大久保亮氏は常にチャレンジ精神を前面に出し続け、本人曰く、”私の人生に於いて絵の存在は全てです”との言葉どうり風景であれ人物であれ、特に人間の内面から見た心象を重視した具象は見ごたえのある作品です。

砂田恭子氏は実にお洒落でセンスの良い空間を演出し続け鑑賞者の共感と感動を引き出しています。技巧的にも高い評価を受け、創展では無くてはならない注目の存在です。

大久保青比氏は刺繍を絵画に取り入れた独特の世界を演出、その精緻な仕事ぶりに、さすが東京芸大デザイン科卒だなと感じ入っています。今年の創展では協会賞を受賞、現在は準会員ですが、選考委員、評論家の高い評価を得た将来の逸材です。

柊の樹の様に、堅実で目立たない愚直な絵画活動に痛く共感しながら初冬の銀座を背に帰途に就きました。     

森   務