永井吐無の巡礼地油絵展鑑賞後記        2019・10・19

芸術の秋に相応しい珠玉の油彩画展の鑑賞に、国立駅前の画廊”岳”にお伺いしたのは19日でした。知る人ぞ知る画家永井吐無先生とお近づきになったのは、ごく最近の事です。今年の春、川越の呼友館ギャラリーで先生の個展を拝見した時の衝撃は忘れられないものとなりました。又その折に、お会いして尚、益々そのお人柄に魅力を感じました。

今回は、サンティアゴへの道(スペイン)油彩画と四国霊場八十八ケ所(ペン画)で見ごたえのある個展でした。

岳画廊のオーナーの言葉をお借りすると、”心の真髄に在るもの、私達が大切に思うもの、私達が忘れてはいけないもの、ご静鑑下さい”とありましたが、本当に心で鑑賞する絵だなと感じました。

絵は精緻にして気品があり透明感がありそれで人間味があり、卓越した表現力には唯々感心するばかりです。長いスペイン滞在もその例ですが、あくまでも現場主義であることも絵の真髄の一つです。

先生は1944年愛媛県新居浜市生まれ、高松工芸学校卒、無所属の画家ですが、三越、大丸はじめ80回に及ぶ個展を開催されています。又スペイン滞在を中心にヨーロッパ各地を取材、国内では四国霊場八十八か所、京都寺社仏閣のペン画には正に脱帽です!

奥様も画家ですが、ひたすら先生を支える黒子に徹して居られるお姿を垣間見て、尚一層”永井芸術”の原点を見たように思いました。   

                                       森 務